少し前にイギリスで稽留流産を経験しました。
初めての妊娠でした。
当時、色々なブログやネットの情報で色々と助かりました。
ただ、海外での流産経験のブログはあまり見つからず、、、
時間も少したって落ち着いたので、忘れないように、そして誰かの参考になればと書くことにしました。
妊娠発覚
日本で検査薬を使い妊娠が発覚しました。
その後病院へ行ったところ、6週目でまだ胎嚢しか確認できなかったため、2~3週間後に再度来院してほしいといわれました。
ただ、2週間経つ前に渡英予定だったため、イギリスへ帰る前日に再度産婦人科に行き、心拍を確認することができました。
先生からは、通常よりもサイズが1~2週間分小さめといわれていましたが、排卵日のずれと思うことにしていました。
ネットでいろんな人の胎嚢の大きさを調べたりとセンシティブになっていましたが、流産のことは全く考えていませんでした。

渡英・行った病院
その後、ロンドンへ戻り、一度早めにこちらの病院でも診察してもらおうと予約を取りました。
初めての妊娠だったため、現地の病院ではなく、Japan Green Medical Centre にしました。
www.japangreen.co.uk
ちなみに、
日本から戻って数日でつわりがなくなったこと、
また、少量の出血(茶おり)が数日続いて不安でした。

診断時のやりとり
日本での診察からちょうど2週間後に日本でもらったエコー写真を持っていきました。
診察して頂いたところ、胎嚢のみで赤ちゃんの姿はなく、先生に流産と診断されました。
ネットで調べたところ、これは赤ちゃんが吸収されてしまったみたいです。
先生からは、経験上流産でほぼ間違いないといわれました。
というのも、前回から2週間経っていることから見逃すことはほぼあり得ない。
また、心臓が動いているのも確認できないからとのことです。
ただ、納得がいかない、心の整理がつかないようであれば時間を空けて再度エコーすることも可能といわれました。
スクリーンを見ながらのエコーだったので、赤ちゃんがいないことを自分の目でも確認していました。
なので、再診はしないことにし、対応などについて聞きました。
以下先生に聞いたことです。
<成長が止まった時期>
胎嚢の大きさから判断するに、8週目で心拍を確認して数日後のサイズ=そこで成長が止まったと考えられる。
<流産の確立>
6人に1人こういう話をすることになってしまう。
初期の流産は母体の問題ではないため、自分を責めないでほしい。
<今後の対応 - 手術をするか>
手術をするか、待機(様子を見る)か2択。どちらが良いか。
■手術をする場合
一度現地の病院に診断をしてもらってから、現地の病院で手術をしてもらう
ただ、特に異常もないので、待機を進められる可能性が高い。
手術は全部合計すると£1,000近くかかる。 (病理検査などもあるため)
■待機をする場合
しばらくすると胎嚢が出てくる。
痛みや血の量は人によって違うが、重い生理痛のイメージ。
全部出たら、子宮の状況を確認するので再度来院してエコーをする。
この場で決める必要はなく、手術の場合再度連絡が欲しいといわれました。
<次の妊娠>
日本では、流産後は2・3回生理を待つことを推奨しているが、
イギリスでは一回生理があれば次の子を作って問題ないとされている。
<緊急時の対応>
GPは緊急に対応していないことがあるので、accident & emergency department (A&E)対応の病院の連絡先と住所を事前に調べておくこと。
何かあったときは、今日のエコー写真を見せ、 Miscarriage(流産)と言えば伝わる。
結局以下の理由から待機をすることにしました。
・手術をすると、次の生理までに時間がかかってしまうこと、
・身体への負担ダメージが大きいこと、
・安くないこと、

進行流産への準備
先生と話したときは冷静でしたが、一人になって旦那さんに報告したら、実感がわいてきて涙が出ました。
次の日も朝早い時間に目が覚めて涙が出ました。
なんで自分がとは思わなかったのですが、ただただ悲しかったです。
それからネットで出血量や痛みについて調べ、以下を準備しました。
痛み止め
イギリスで有名な痛み止めのパラセタモール
経験者の中には、気絶しそうなほど痛かったと書いている人もいたのでとても不安になり。
おむつ
数キロ分の血が出て、夜用のナプキンでは不十分と書いている人、
ズボンも濡れるくらいと書いていた人が多かったため。
色々調べた中で、給水量が多くて評価が高いこちらにしました。
鉄分サプリ
出血量が多く、フラフラになったと書いている人がいたため、鉄分サプリを摂取していました。
ちなみにこの頃、流産の確立は6~7人に1人とありますが、私の年齢だともう少し確率が低いとネットで知り、落ち込みました。
進行流産当日とその前後
流産をしてから2週間程度で胎嚢が出てくるとネットに書いてあったので毎日びくびくしていましたが、しばらく何も起きず。。。
4週間経って何も起きなかったら再度病院に連絡することを決めて、少し気を紛らわすことにしました。
後で気づいたのですが、成長が止まった日から2週間と勘違いしていましたが、診断されてから2週間みたいですね。
ちなみに当時は、
早く赤ちゃんが来てほしいってずっと思っていて、
赤ちゃんが育っているときはあんなにうれしかったのに、
今は、早く出てきてくれないかなと思っているなんて本当に自分勝手だなと自分の自己中心さに申し訳ない気持ちでいっぱいになっていました。
そして、こちらで流産と診断されてから約2週間がたったころ、おりものシートで十分対応できる程度の少量の出血(鮮血)が3日ほど続きました。
出血から4日目の夕方にやや重い生理痛のような痛みがあり、パラセタモールを飲み始めました。
ずっとソファーで転がりながら気を紛らわすためにNetflixみてました。。。
そして、夜11時頃、少しましになったのでシャワーを浴びることにしました。
シャワーを浴びながら、鼻をかんだところ何かがする!と出てきました。
500円玉より少し大きいサイズの透明なゼリーの塊。
危うく流れて行ってしまいそうだったのですが、髪をキャッチする金具に引っかかっていたため救出しました。
旦那さんに袋を持ってきてもらい、冷蔵庫にいれてもらいました。
出てきた後も出血はしばらく続きましたが、おなかの痛みはだいぶ楽になりました。
結局、私は出血も腹痛もあまりひどくはなく、重い生理痛くらいでした。
おそらく、普通の夜用ナプキンでも対応できたかなくらいの出血量でした。
ただ、履くタイプの方が安心できたので、結果としてよかったかなと。
出てきた胎嚢は、日本では検査に出すそうですが、こちらでは特に何も言われず。
だからといってトイレに流したり、ごみとして捨てるのもな。。。と思いこっそり家の近くの公園に埋めることにしました。
胎嚢の対応方法について先生に聞いておかなかったのは失敗だったなと反省。
正直、私は胎嚢を見るのが少し怖かったのですが、埋める前に再度見てみたら感謝の気持ちとまた会いたいなという想いでいっぱいでした。
血も少しついていたのですが、旦那さんは何故か全然平気で話しかけてみたとのこと。
そういえば、偶然だとは思いますが、出血が始まったのも、旦那さんが「ありがとう。もう頑張らなくていいよ。そろそろ出てきてね」と私のおなかに話しかけた次の日でした。

進行流産後の再診
進行流産後いつ病院に行くか聞き忘れていたため、電話して聞いてみると、いつでも良いとのことだったので、予約を取っていきました。
まだ少量の出血は続いていましたが、エコーで子宮を見ていただくとすべてきれいになくなっているとのこと。
また、卵巣も問題ないことを確認して頂き、今回は残念だったけど無事解決といわれました。
先生曰く、出血も1週間程度で止まり、約1か月後にまた生理がはじまるとのことでした。

その後の体調とメンタル
無事進行流産も終わり、一件落着と思ってすっきりした気分でいましたが、、、
心臓が締め付けられるような痛みが数分続く事が何回か発生したため病院へ行くことにしました。(今回はロンドン医療センターへ)
心電図やレントゲンを見ていただいたものの健康体で問題はなく、先生曰く、流産での精神的ダメージが原因と考えられるといわれました。
頭では終わったつもりでいたのですが、心はまだ引きずっていたみたいです。。。
しばらく、歯軋りもするようになり、それが原因で奥歯が痛かったです。
結局数週間経ってからなくなりました。
レントゲンを撮っていただいた時に血液検査もしていただいたのですが、
hCG数値が高く、妊娠5週目程度の数値でした。
先生の関心は私の心臓の痛みからこの数値に移っており、こちらが正常になるまで追跡をすることになりました。
進行流産後2週間経ちこちらの数値は正常になりましたが、何度か血液検査をしていただきました。
進行流産後、基礎体温を測り始め、
とても分かりにくかったのですが、一応二層に分かれていました。
また、ちょうど一か月が経過したころ生理が来ました。
流産を経験して、
子供ができて生まれてくることが如何にすごいことなのかを学び、
周りの人のやさしさを感じました。
旦那さんはもちろんですが、日本にいる家族も頻繁に連絡をくれ、温かい言葉をくれました。
今回は残念だったけど、また早めに会えるといいな!